gchromatic
半音階のクロマチックスケールをただ運指練習で機械的に弾くのではなくスケールやコードトーンに混ぜて実用的に使ってみようという内容を書いてみました。
シンプルかつ効果的なテクニックなので、使い方が分かればちょっとしたベースソロなんかにもとても効果的だったりします( ゚д゚)ハッ!

少々専門用語になりますが、今回の記事はクロマチックスケールというよりは半音で目的の音にたどり着くクロマチック・アプローチというテクニックかなぁという感じですが、そういった用語も説明しつつ譜例も紹介していきたいと思います( ゚д゚)ハッ!

クロマチックアプローチとは

正確にはクロマチック・アプローチ・ノートといいます。
半音で解決音(ターゲット・ノート)に向かうためのもので、アプローチ・ノート自体はコード・トーンともスケールとも全く関係の無いスケール・アウトした音を使います。
解決音は原則としてコード・トーンとしますが7度はほとんど無い、というか解決した感じにあまりならないので1・3・5度の音を狙って半音下や半音上から上昇or下降します。

と、ざっくり説明してみましたがこんな堅苦しい言葉がズラーッと並んだものを頑張って読んで理解するよりもまずは実際に使われるパターンを見ていきましょう( ゚д゚)ハッ!
解決音はCの音(ド)です。

よく使われるパターン

半音下から

chromatic1

半音上から

chromatic2

半音下+半音上から

chromatic3

半音上+半音下から

chromatic4

全音下から

chromatic5

全音上から

chromatic6

半音下+全音上から

chromatic7

半音上+全音下から

chromatic8

全音下+半音上から

chromatic9

全音上+半音下から

chromatic10

全音下+全音上から

chromatic11

全音上+全音下から

chromatic12


主に使われるクロマチック・アプローチはこの12パターンです。
半音下or半音上から解決する時はシングル・クロマチック・アプローチといい、全音下or全音上から解決する時はダブル・クロマチック・アプローチといいます。

練習パターン例

譜例1

cchromatic

コードはCで1小節目1〜2拍はルートのドに向かって全音下から、3〜4拍も3度のミに向かって全音下から、2小節目1〜2拍は5度のソに向かって半音上+全音下から、3〜4拍目は再びルートのドに向かって半音下+半音上からのアプローチをしています。
こちらは比較的簡単なので、しっかり弾き込んで指に馴染んできたらCだけでなく色々なポジションで練習してみてください。

譜例2

gchromatic

コードはGで1小節目1〜2拍はルートのソに向かって半音上+半音下から、3〜4拍は3度のシに向かって全音上+半音下から、2小節目は1拍目でルートのソに半音下から、2〜3拍目の表までで3度のシに全音上から、3拍裏〜4拍目でルートのソに半音上+半音下からというアプローチをしています。
こちらは2拍ごとではなく拍の裏からパターンを入れたりしているのでよりソロフレーズ的なアプローチとなりました。スイング気味に弾いたらジャズっぽくなりそうですね。
仮にベースラインとしてこれを入れると小節の頭でいきなりルートから外れていますしかなりアンサンブルが乱れますので、あくまで練習パターンや参考例として弾いてもらえたらと思います。
これも慣れてきたら色々なキーで練習してみてください。

譜例3(練習パターン作成例)

cpractice

この譜例はそのまま練習するのではなく、これをヒントに練習フレーズを考えてみましょう的なコーナーです( ゚д゚)ハッ!
コードはCで、1度のド・3度のミ・5度のソ・1度のドと解決先だけ書いてありますので、4分休符の部分に上の12パターンを入れて色々試してみましょう。
クロマチック・アプローチはフレーズを作る時に割とお手軽に使えるものなのですがそれだけにワンパターンに陥りがちだったりかっこいいフレーズを決めるのが難しかったりします( ;∀;)
ベースソロが苦手だとか、ベースソロにも挑戦してみたいという人にもかなり良い練習になりますのでふと思い立った時にでもやってみる事をオススメします(`・ω・´)ゞ