autumn_leaves
ジャズブルースと同様に、ジャズを始める時に一番最初に通るのがこのAutumn Leaves(枯葉)。
シンプルな中にもジャズ的なコード進行の基本的な要素が沢山詰まっていますので、まずはタブ譜を参考に雰囲気を掴んでみてくださいヽ(´ー`)ノ

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Autumn Leaves(枯葉)

元々はフランスのシャンソンの代表的な楽曲のひとつ(Les Feuilles mortes)で、後に英語歌詞でアメリカに持ち込まれ知名度が上がるとコーラス部分の独特のコード進行がアドリブの素材として好まれ数多くのジャズミュージシャン達に取り上げられました。

探せばいくらでも音源が出てくる超スタンダードな曲で、セッションでやるにしてもこれが基本!というのがあまりなかったりします。
リクエストした人の好みによりけりという感じで遅めのミディアムテンポからかなり速いアップテンポまであったり、最近はやる機会が減りましたがテーマではお決まりのキメが入ったり入らなかったりという感じで実に色々です。

個人的にはキャノンボール・アダレイサムシン・エルスに録音されているバージョンが好みで、この曲はあのくらいゆったりしたテンポの方が楽しいですね。
これにはGm一発のお馴染みのイントロがあるのですが、頭やラストでベースがいきなりこのフレーズを仕掛けると大抵誰かも乗ってくれるのでちょっと楽しかったりしますw

譜例

Autumn_Leaves-1

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Autumn_Leaves

という事でFジャズブルースの時と同様にガッツリとウォーキングベースの例を作ってみました。
開放弦をフル活用でいかにもウッドベースという感じの運指ですが、エレキベースでも開放弦を上手く使う練習になるかと思います( ゚д゚)ハッ!
ジャズという音楽は基本的にはアドリブで音楽が展開されていくのでこれはあくまで一例に過ぎませんが、ジャズを始めたばかりの人はとりあえず弾いてみて雰囲気を掴むところからスタートしてみてください。

最初から理論も一緒に覚えようとすると大変なのでとりあえず形と雰囲気を自分で弾いて肌で感じつつ、慣れてきたら下の解説も読んで貰ってコードトーンの位置関係経過音を使うタイミングなんかも覚えていけばいいかと思います。
ぶっちゃけコードトーンと経過音が理解出来ればルートを変えて同じ事が出来ますので、そこまで出来れば憧れだったコード譜を見ながらスラスラと〜というのが知らない曲でも難なく出来るようになっていきます。

そこまでいけばジャズの練習も曲を覚えるのも格段に楽しくなりますが、物事には順序があるので焦らずにまずはジャズ的なフレーズを体に馴染ませてあげましょう( ゚д゚)ハッ!

解説

さて解説という事でここからはちょっとした理論の説明も交えつつ書いていきたいと思います。

が、出来れば理解するまでひとつずつじっくり進めていくのではなく最初はサラッと流し読み程度で十分です。
色々なコード進行やフレーズのパターンを覚えていくうちに自然に繋がっていくものなので分からない部分は「そういうものなんだなー」と割り切ってしまえるのもひとつの強みかなぁと思っています。
ジャズ的な用語が出てきて意味が分からない時はとりあえずこのコードの時にこのフレーズは使えるんだな、とだけ覚えてください( ゚д゚)ハッ!

枯葉1-4

という事で1〜4小節目。

Fブルースの記事でも書いた経過音をバッチリ使っているのは1〜2小節目でどちらのパターンも定番といえば定番、無難といえば無難なフレージングの代表的な例みたいな感じです。

1小節目の音階はルート、2度、短3度、長3度という流れでCm7というコードの構成音になる音はルートと短3度のみです。
2度の音はいわゆるスケールの音、このコード進行は3小節目のB♭maj7に解決しようとしているツーファイブ(Ⅱm7-Ⅴ7)なのでドリアンスケールの中の2度の音です。
そして最後の長3度の音がコードにもスケールにも関係ない経過音となっていて、F7のルートである2弦3フレットに向けて半音ずつ滑らかに向かう事が出来ました。

2小節目の音階はルート、長3度、完全5度、減5度(または増4度)という流れで最後の減5度以外はF7の構成音となっていますね。
1小節目は低い音階からの経過音に対してこちらは高い音からの経過音で、次のB♭maj7に向けて5、4、3フレットとスムーズな動きになりました。
ちなみにこのフレーズはマイナー系のコードの場合は長3度を短3度にしてあげればそちらでも問題なく使えます。

3〜4小節目はコードトーンやスケールの音のみとなっていて良くも悪くも何の変哲もない普通なフレーズですね。
4小節目の最後から5小節目のAΦ7は半音でのアプローチとなっていますが、1弦3フレットというのはE♭maj7のコードの完全5度の音となりますので経過音という言い方はしないです。

枯葉5-8

次は5〜8小節目。

5小節目のAΦ7は簡単に言えばAm7(-5)(Aマイナーセブンフラットフィフス)を記号で略したものです。いわゆるハーフディミニッシュというやつですね。
どちらの表記、呼び方も同じくらい使われるので馴染みない記号だなーと思っていた人は覚えておきましょう。

音階はルート、短2度、短3度、長3度となっていますが、上のCm7とは2つ目の音が半音違いますね。
これもスケール的な話になりますがCm7がドリアンスケールだったのに対してAΦ7はロクリアンスケールが使えるのでそのスケールの音である短2度の音を選択した、と解釈してください。
長3度は次のD7に向かうための経過音です。

6〜7小節目はコードトーンやスケールの音のみでシンプルに。
曲や流れによりけりですが、無理にジャズっぽくしようと思わずにシンプルな部分は思いっきりシンプルでいいんです。
経過音をふんだんに使いまくってるフレーズがフワフワしているのに対してコードトーンやスケールのみを多用しているフレーズはカクカクしているというのが個人的な印象なのですが、そういうのも弾きながら雰囲気で感じて貰えたらと思います。

そう、大事なのは雰囲気です!ww

で8小節目。ここは一般的な枯葉のテーマのコード進行とは微妙に違っていてアドリブを回す時はG7となっているのが一般的ですのでとりあえずは「そういうものなんだなー」と思っておいてください。
理屈で言えば9小節目がCm7なのでそこに向かうためのG7、スケール的にはオルタード系が合ったりするのですが、どちらのコード進行が正解なのかと言われるとどちらも正解だしどちらを弾いても全く問題無かったりします。
まぁこういった部分はソロを取る人や伴奏する人の好みに拠るところも大きかったりしますがw

そして次の9〜16小節は繰り返しのコード進行となるのですが、17小節目はCm7ではなくAΦ7なのでここはG7にすると不自然です。
なのでここはGm6が2小節続いています。

枯葉半音

後は27〜28小節目ですね、下から2番目の段の右端の細かいコードのところです。
急に2拍ごとの細かい進行でダイアトニック外のコードがわんさか出てきましたが、ここは裏コードというものを使っています。
本来はGm7-C7-Fm7-B♭7ですが、C7とB♭7はコードトーンの解釈、視点を少し変えればこんな風に代理出来ますよーという話なのですが、裏コードの説明をし始めるとそれだけで一記事書けてしまいますのでとりあえずここも「そういうものなんだなー」でいいかと思います。
裏コードについてもそのうちボチボチ書いてみようかと思います。

こうする事でコード進行で半音ずつ下がる流れを作れるのですが、場合によっては29小節目のAΦ7もE♭7となってさらに半音下がるコード進行のパターンもあったりします。
その場合もE♭7-D7というコード進行だったり、E♭7-AΦ7/D7と細かく分けたり出来るのですが、上記の譜例や黒本での進行に慣れてきた人は是非こういうパターンも取り入れたりしてみてください(`・ω・´)ゞ

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