ダイアトニックスケールもいよいよ6つ目の紹介となりますエオリアンスケール。
いわゆるマイナースケールと同じ音階で弾きこなせるようになっておきたいスケールのひとつなので色々なパターンで練習してみましょう。
目次
エオリアンスケール
【教会旋法(チャーチ・モード)】ダイアトニックコードから作れる7つのスケールを覚えようで紹介したスケールの1つで、スケールの形というか音階はマイナースケールと全く同じです。
ダイアトニックコードのⅥm7から作られるスケールで、いつも通り4つのポジションに分けてみると
ポジション1
ポジション2
ポジション3
ポジション4
ポジション1〜3は同じ音程でポジション4はその1オクターブ上となり、どの運指パターンも同じくらいよく使われているかなーという感じです。
そして音名はA,B,C,D,E,F,Gで度数は1度、長2度、短3度、完全4度、完全5度、短6度、短7度となります。
これもメジャースケールのドレミファソラシドを覚えていれば簡単で、メジャースケールだとドから始めるところをラから始めればいいだけ、と思えば覚えやすく本格的に理論に興味を持った時に役立つかと思います。
度数も指板図を確認しつつ今は何度の音という意識を常に持ちながら弾けるようになると他のキーのマイナースケールを弾く場合もルートが分かればすぐに対応しやすいです。
キーがマイナーの時は基本となるスケールですので重要度で言えばアイオニアンスケール(メジャースケール)と同じくらい重要で最も使いこなせておきたいスケールのひとつと言えますね。
練習例
2オクターブを弾いてみる
【スケール練習】2オクターブを広いレンジで効率良く弾いてみよう!の要領でエオリアンスケールも作ってみました。
ポジション間の繋ぎは基本的に人差し指で、動きがあるところは人差し指、中指、小指のフレージングばかりなので結構覚えやすいかと思います。
上の方でも書きましたがエオリアンスケールはマイナーキーの時の基本となるマイナースケールと音階が同じという重要なスケールなので特に色々なパターンを身に付けておくといいです。
1度ずつずらしてみる
ラシドレ、シドレミ、ドレミファ〜と4つで1かたまりのグループで1度ずつ上昇させていくこれまたお馴染みの練習パターンですね。
ほとんどポジション移動無しで4弦から1弦まで使って弾ききるパターンで書いてみましたが、こうすると他のキーのエオリアンスケール、マイナースケールを練習する時も分かりやすいかと思います。
これは5フレットからですが、半音下げて4フレットから始めるとA♭エオリアンスケール、半音上げて6フレットから始めるとB♭エオリアンスケールとなります。
リズムパターンを工夫してみる
上の1度ずつずらしていくパターンとは8分音符と3連符でリズムが変わるだけでやっている事は基本的には一緒です。
全く同じだと面白くないので音の高さは同じですが開放弦を絡めまくった運指にしてみました。
音階のパターンは上の譜例と同じでラシドレ、シドレミ、ドレミファ〜と4つの音を1度ずつずらしていくのですが、3連符4つでひとつのフレーズにしていますので擬似的な4分の3的フレーズになります。
そしてタブ譜の方だと分かりにくいので五線譜に目を向けて頂くと
これも他のスケールの時みたいに1小節目の3つのグループを枠で囲って分けてみました。
弾いていても馴染んでこない場合はメトロノームを鳴らさずに超ゆっくりなテンポで一緒に歌いながらやってみると段々体に染み込んでくるかと思います。
次は16分音符を3つずつ
最期はラシド、シドレ、ドレミ〜と3つで1グループにして16分音符の中に当てはめていってみましょう。
こちらも微妙に運指パターンを変えてみましたが、8分音符や16分音符のパターンでもそれ程難しくはないと思いますので慣れてきたら色々な運指で試すという応用練習の習慣なんかもつけているとスケールを覚えるのも楽器の上達もかなり早くなりますヽ(´ー`)ノ
という感じで超久々の更新になってしまいましたがエオリアンスケールでちょっと工夫した練習パターンをいくつか紹介してみました。
メジャースケールと並んでまず覚えてしまいたい重要なスケールで、ジャンル関係なく頻繁に使われますが特にロックではこのスケールの2度と6度の音を抜いたマイナーペンタトニックスケールでバリバリとフィルインを入れたりソロを弾いたりしますので、機会を見てマイナーペンタトニックについても色々書けたらなぁと思っています(`・ω・´)ゞ
スケールを覚えたい人にオススメの教則本です。
ただスケールの形だけでなくコードに関する話にも上手く結び付けられていて、それほど気合を入れて読まなくても自然にコードとスケールの関連性が頭に入ってきます( ゚д゚)ハッ!