ただ単純にスケールをそのままなぞって上昇・下降するだけではなかなかスケールの効果的な使い方が身に付きません。
メカニカルな運指練習に思われがちですが、スケールの響きを理解したりアドリブやフレーズ作成のアイデアになったりとやり方ひとつでいくらでも効果的に出来るオススメ練習のひとつです♪
目次
インターバルとは?
最初にインターバルを簡単に解説しておくと、いわゆる度数のことです。
度数というのは3度とか5度とか言われるアレですね。
その曲のキーと言われる基準の音があって、そこからある音との距離みたいなニュアンスだと分かりやすいかと思います。
例えばその基準の音をC(ド)とした場合
メジャースケールでざっくり説明するとこうなります。
ピアノなどの鍵盤だと白鍵の音ですね。
メジャー(長調)やマイナー(短調)のようにインターバルにも長短があったり、その他諸々あったりするのですがここではシンプルにCメジャースケールの正確なインターバルだけ説明しておきますね。
ド(完全1度)(ルート)
レ(長2度)
ミ(長3度)
ファ(完全4度)
ソ(完全5度)
ラ(長6度)
シ(長7度)
ド(完全8度)(ルート)
じゃあ黒鍵の方は?という疑問は残るかと思いますが、これは別記事にて詳しく説明していきたいと思います。
とりあえずメジャースケールは「長○度」と「完全○度」のみで出来ているという事だけ覚えて、実際に弾きつつ指と形でひとつずつ理解していくのが早いです。
今回はその中でも指でも耳でも早めに覚えておきたい3度、5度、6度の基礎的な練習法を紹介します。
譜例1:3度のパターンその1
上昇、下降フレーズともにリズムや譜割りを少しいじるだけで基本的なフィルインのフレーズとして使えそうですね。
前半は2〜5フレットのポジションで、後半は細かいポジション移動がありますが最初はゆっくり弾いてどのポジションを押さえるのか瞬時に判断出来るようになれれば完璧です。
譜例2:3度のパターンその2
その1と弾く音は全く同じですが、こちらは2拍ごとに横のポジション移動をしていきます。
一見すると少しややこしくて難しそうにみえますが、2〜5フレット、5〜8フレット、9〜12フレットの3つのポジションだけと考えるとそこまで難しくはないので、ポジション移動後の1音目をスムーズに弾く意識、グルーブを途切れさせないという意識で弾くといいです。
譜例3:5度のパターンその1
たまには4弦8フレットのドから始めるパターンを。
横移動は7〜10フレットと、9〜12フレットの2ポジションだけで縦移動が多めですね。
前半は上昇、後半は下降のみでたまに出てくる弦飛びに注意しながら弾けばそれ程難易度は高くないと思います。
譜例4:5度のパターンその2
上昇と下降を交互に混ぜたパターンで、アルペジオ&弦飛び&レイキングのオンパレードでポジション移動も少し多めにしています。
基礎編にしては難しいですが、これをスムーズに弾ければ右手も左手も基礎は出来てきたと言えるでしょう。
譜例5:6度のパターンその1
ひたすら横移動で進んでいくパターンです。
ポジション&運指練習の意味合いでこの運指パターンにしていますが、難しければ最初は3弦を中指、1弦を人差し指で1拍ごとにポジション移動していってもいいです。
前後のフレーズの流れやテンポにもよりますが、この運指だと逆に効率悪くなる事もありますので色々なパターンで弾けるようにしておいて常にベストな選択が出来るようになれば完璧です。
譜例6:6度のパターンその2
5度のパターン2と同様上昇と下降を交互に混ぜているパターンです。
こちらは3弦3フレットから始めて4弦8フレットで終わるという感じで帰り道をガッツリ変えてみました。
薬指と小指の組み合わせがかなり大変で難しいかと思いますが、他の基礎的な運指トレーニングと平行してゆっくりのテンポから少しずつ指を動かしていきましょう。
という感じで3、5、6度のインターバル練習基礎編という事でしたが、基礎編にしては結構難解な運指も多用していたのでなかなか大変だったかも知れません。
まずは指が形を覚えるまでじっくり弾いてみた上で、慣れてきたらリズム練習も兼ねてメトロノームを8分の裏で鳴らしつつ練習してみてください。
応用編では実際の曲の中で使えそうな、より実践的なフレーズも紹介していきたいと思いますのでお楽しみに!