ブルースという音楽ジャンルだけでなくロックやジャズなど色々なジャンルに大きな影響を与えているブルースを練習してみましょう。
主要3和音をしっかり使ったシンプルなコード進行でどんな事にでも応用出来るので是非チャレンジしてみてください(`・ω・´)ゞ
ブルースとは
アメリカ深南部でアフリカ系アメリカ人たちの間から確立されていった音楽ジャンルのひとつです。
19世紀後半に黒人霊歌、労働歌(フィールドハラー)などから発展したものと言われていて、身近な存在であったギターを伴奏楽器として12小節で1コーラスというブルースの形態が作られていきました。
このブルースというジャンルはそれ以降の音楽に多大な影響を与えていて、ミュージシャンもバンドも例を挙げるとキリがないのでここでは省きますw
が、クリームのジャック・ブルースやレッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズ辺りはブルースの3コードでのベースラインがめちゃくちゃ秀逸でブルースに興味がない人でも一聴の価値はありますので次の機会に美味しいコーラスだけでもピックアップして紹介してみたいと思います( ゚д゚)ハッ!
ちなみにこちらの記事はシンプルなブルースを取り扱っていますので、ジャズ系のブルースに興味のある方は【初心者でも弾けるジャズ】ブルースをジャズっぽく弾いてみよう初級編を参考にしてみてくださいませ。
メジャー系
Aブルース(8ビート&シャッフル系)
ブルースの中でもよく使われがちのキーであるAブルースで、ベースラインもほとんどコードトーンのみのシンプルなフレーズにしてみました。
これをそのまんま弾くという事はあまりありませんが、ブルースでのお決まりなラインなのでとりあえず弾けるようにはしておきましょう。
ちなみにブルースの場合、コードは原則としてⅤ度だけでなくⅠ度もⅣ度もセブンスコードとなりますのでこれも覚えておきましょう。
コード進行もこれが最もポピュラーかと思います。
フレーズは6度の音はこんな感じで結構多用します。
11小節目の4拍目のみスケールともコードトーンとも関係ないD#の音を次のEにスムーズに以降出来るように経過音として使用しています。
Eブルース(3連系)
3連の中抜きのリズムで、休符でしっかり音を止めてタッタタッタと歯切れよくリズムを出す事でいかにもブルースという感じになります。
この譜例では終始このリズムに一貫しましたが、コードのつなぎ目やコーラスが変わるところで4分音符を入れて伸ばしてあげるとメリハリがつきますので慣れてきたら4拍目を伸ばしてみたり色々試してみてください。
Dブルース(4ビート風)
4分音符中心のベースラインを4ビートといいます。ジャズではウォーキングベースやランニングベースと言われるアレですね。
いわゆるジャズブルースはもっとコードが細かくノリも違いますのでまた別の記事で詳しく説明してみたいと思いますが、これもブルースの定番のひとつとなります。
ラインは4分音符ですが、この場合リズムはシャッフルで跳ねていますので4分音符の中に常に3連符を意識してみましょう。
マイナー系
Cマイナーブルース(8ビート)
マイナーキーのブルースもあるのでこちらも紹介しておきます。
コード進行はほとんどマイナーになるだけで基本的にはメジャーとほとんど変わりません。
が、4小節目は次のFm7に対して自然なコードの流れとなるようにC7にする事があります。曲やその時の流れによりけりですが。
あとは9〜10小節目はⅡm7(-5)〜Ⅴ7という進行がマイナーブルースの本来というか基本の形なのですが、どちらかと言えばⅥ7〜Ⅴ7の進行の方が見かける機会は多いかなーという印象です。
リズムはシャッフルではなくガッツリ8ビートで作ってみましたのでメトロノームを裏で鳴らして基礎のリズム練習などにも使ってみてください。
という感じで、ブルースの基本的なベースラインやリズムパターンをいつものCとは別のキーでいくつか紹介してみました。
冒頭でも説明しましたが今のジャズやロック、もちろんポップスなんかにも影響が大きくてところどころにその痕跡が見えますので、音楽的な幅を広げる意味でも今まで触れる機会がなかった人は是非チャレンジしてみてください(`・ω・´)ゞ