マイケル・ジャクソンのナンバーの中でも特にハードロック色が強く、耳にした事のある人も多いであろうBeat It。
ロックテイストの入ったフレーズというか周りをニヤニヤさせるネタのひとつとしても使えますね(・∀・)ニヤニヤ
Beat It(邦題:今夜はビート・イット)とは
アルバム「Thriller」に収録された楽曲でハードロックとR&Bとの融合が何よりの特徴でしょう。
レコーディングに参加したギタリストも、エディ・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサー、ポール・ジャクソン・ジュニアとここでもハードロックとR&Bが融合した組み合わせで面白いですね。
ちなみにヴァン・ヘイレンはギター・ソロを担当していて、プロデューサーであるクィンシー・ジョーンズへの好意として彼はそれを無償で引き受けたみたいですが、それ関連のインタビューもネットで見れますので探して読むと結構面白いです。
そしてMVも置いておきますがとにかく逸話の多いこの曲は普通に見て聞くだけでも十分にカッコいいのですが、その逸話の一部だけでも知った上だとまた見方も変わってきて面白いですね。
Beat It譜面
PDFはBeat_It1
各セクションをババーっと書いただけで曲そのものの構成は書いてませんが、ほとんどIntro(B)とAの2パターンのフレーズだけでこの曲は弾けてしまいます。
というか後はギターソロ前がAのリズムパターンでE一発で弾くくらいなのでフレーズを覚えてサラッと曲を聞いて構成が分かればすぐ弾けるようになるかと思います。
解説
さてさて、各フレーズの解説の前にひとつ注意点を。
楽譜の一番上に
普通のチューニング、いわゆるレギュラーチューニングは4弦からE、A、D、Gなのでその半音下のE♭、A♭、D♭、G♭となるようにチューナーで合わせてください。
他の曲でもこれはどのチューニングだろう?それとも5弦ベースかな?と悩む時がありますが、判別する方法はいくつかあります。
例えばBeat Itなら聞こえてくるベースの音で一番低いのはE♭の音。Aの部分は5弦ベースなら1オクターブ下の音でも音域は足りますし雰囲気としてはそっちでも良さそうなものですがそれが無いという事は4弦の可能性が濃厚。
まぁソロ前のE♭一発のリフの低音をさらに際立たせるという意味で4弦ベースの音域で弾いていると思うと違和感はないのですが次はイントロ部分を見てみましょう。
開放弦を有効活用したロックならではのフレーズとなっていて、これをE♭に移調すると面倒というかどう見てもEmならではのTheロックなフレージングという感じなのでやはり4弦ベースを半音下げで確定でしょう。
そしてまずはイントロとBの部分。Bは歌のサビですね。
あまり音楽に興味がない人でもこのフレーズを聞いた事がないという人はまぁそうそういないでしょう。
そんなインパクトの強いフレーズですが、譜面で見ると至ってシンプル。
キーはEmなのでEのマイナースケールなリフとなっていますね。
ロック系でよく使われる理由のひとつですが、タブ譜を見てみると開放弦を多用しているのが分かると思います。
Eマイナースケールだと4弦開放はルート、3弦は4度、2弦は短7度、1弦は短3度の音なので開放弦が全部マイナーペンタトニックの音になっていて極端な話、開放弦を適当に弾いているだけで一応Emのフレーズにはなりますw
Beat Itも4弦、2弦、1弦の開放弦をフル活用しているので割とレンジの広いフレーズですが1つのポジション内で簡単に弾けるように出来ていますね。
リズム面でも特に奇をてらったものではなく、The基礎的な感じですがその分音を伸ばすところはしっかり伸ばして音を止めるところは休符分の長さしっかり止めるという意識が大事ですね。
その辺はタブ譜だけでは分かりにくい情報なので五線譜部分にも目を向けてもらったり、上の動画で確認してもらえたらと思います( ゚д゚)ハッ!
超厳密に言えば2弦4フレットにいく直前の部分でギターがまるでブレスを入れるみたいなニュアンスの切り方をしているので、ちょっとそういう意識も出来たらこの曲は完璧ですヽ(´ー`)ノ
そしてAの部分。これは曲のAメロですね。
ここはベースのこのリズムが肝となっていますのでまずはしっかりリズムキープすることが第一。
拍の裏から入るリズムなので裏を感じていないとリズムが前に寄りがちになってしまうので普段からそういうリズム練習も大事ですね。
それが出来てきたら4分音符の部分はあまり音を伸ばさないようにすればこの曲のニュアンスになってきます。
スタッカートのようにバツっと切ってしまうのではなくかと言って4分音符そのまま伸ばしきらない微妙なニュアンスは簡単そうでかなり難しかったりしますが、ほんの一瞬音を伸ばすか伸ばさないかで自由にグルーブをいじれるのはベーシストならではの楽しさかなぁとも思ったり。
Aはルートのみでリフ自体はすぐに覚えられると思いますのでメトロノームを使って色んなテンポでじっくりと練習してみましょうヽ(´ー`)ノ
という感じで、いよいよマイケルの名曲なんかにも手を出してみました( ゚д゚)ハッ!
この曲のベースの難易度はそれ程高くもなく、ロックの王道なフレーズなのでマイケルが好きな人だけでなくロックなフレーズの引き出しを探している人も是非チャレンジしてみてくださいヽ(´ー`)ノ
そしてこのThrillerのアルバムですが、とにかく名曲揃いでベースの練習など抜きにして普通に聞くだけでも十分楽しめる超オススメの1枚です。