前回に引き続きアドリブでベースラインを組み立てていくお話ですね。
コード譜のみで、コードの読み方やコード構成音を絡めたフレーズの例など色々書いていきたいと思いますヽ(´ー`)ノ
続きものな感じで書いていますので1コード譜のみでベースを弾くコツ①から読んでみてくださいヽ(´ー`)ノ
コード譜
前回の記事でも書きましたが、コード譜とは上の譜面みたいな感じでコードのみが記載されているような楽譜の事を言います。
リズムは演奏前に確認したり曲が始まってからの雰囲気で作られる事が多いですが、こうしてリズムのキメだけ指定されている場合もあるのでこの時はこのリズムに合わせて音を割り当てていきましょう。
ちなみにジャズスタンダード集の黒本などにあるような曲のメロディとコードが書かれたものはリードシートとかCメロ譜といって、曲によってはベースもメロディと同じリズムで弾く事もあります。
このシリーズではコード進行を見るだけで色々なベースラインを弾けるようになろうというコンセプトですのでまずは最低限のコードネームの理解と使える音を知っていきましょうヽ(´ー`)ノ
ジャズに特化した内容となってしまいますが、もっと実用レベルのベースラインを理屈抜きでとりあえず弾いて形で覚えたいという人はこちらの記事もオススメします。
コードネームに7度がある時
前回の記事と同じコード進行でいきますが、全てのコードに7の数字がありますね。
これはルート、3度、5度に続くコードの構成音で数字が表わしているまんまで7度の音です。
ルートがド(C)だとシ(B)、ラ(A)だとソ(G)という感じでそのコードのルート音のひとつ低い音と考えると覚えやすいです。
そして7度にも3度と同じように長短があり、maj7が長7度、7の数字のみが短7度となります。
その辺りの事は12キーそれぞれでまとめたこの記事にもありますが、3度や5度と同様にルートと7度のフレットの位置関係ももちろんどのルートになっても同じです。
長7度はルートの1フレット下、短7度はルートの2フレット下の音で特に短7度はブルースやジャズ、ファンクなどでは超頻繁に登場するのでジャンルごとにいくつか引き出しがあると色んな事が出来ます。
という事でお馴染みになりかけているこのコード進行に7度の音も加えてみた例がこんな感じです。
実際はコードに7度があるからと言って全コードに入れるようなものではありませんが、まぁ例という事で(´つヮ⊂)ウオォォwwww
分かりやすく7度を○で囲いました。
1小節目だけですが緑色は長7度でコードには「maj7」が付きます。
2〜4小節目の青色が短7度ですね。
ちなみに4小節目は上のコード譜のリズムのキメを使っています。
セッションや曲の流れ次第となりますが、次からもっと盛り上がるという時はリズムだけ合わせてルートの一番低い音のみでゴリゴリ弾いたりもっと高い音のルートで攻める方が周りを上手く煽れたりもします。
オクターブ上の短7度ベースライン
7度はルートの下だけでもまぁまぁ使えますが、1つ上のオクターブの音を絡めるとフレーズの幅も一気に広がりますしジャンルによっては欠かせないと言えます。
特にファンク系やロック系の定番フレーズとして7度のベースラインは沢山ありますので、ここではその基本を知って引き出しを増やしてくださいヽ(´エ`)ノ
ちなみに長7度短7度とありますが、会話の中で7度という時は基本的には短7度の事を指しています。
そしてオクターブ上で7度を絡めたシンプルなベースラインを書いてみました。
コード進行はE7一発で8ビートのロック風なフレーズですね。
ルートが開放弦で弾ける音の中でも特にE、Aのオクターブ上を弾く場合は譜例のようにひとつ下の弦の7フレットを弾く事も結構ありますので覚えておきましょう。
この一覧表と照らし合わせながら見ていくと、ルートから1オクターブ上のルート、短7度を挟んで7thコードを匂わせつつ最後は安定感のある完全5度の音を。
完全5度の音も前回の記事なら3弦2フレットにいきたいところですが、4弦7フレットも同じ音でこっちの方が近くて楽なのでこうしました。
案外この楽出来るかどうかというのも音選びの基準として大事なものなので、いざという時に楽するために様々なポジションで音階の位置関係を把握しておくといいですね( ´_ゝ`)
リズムパターンだけ変えてみる
音階は全く同じでリズムを16ビートに変えてみました。
リズムが変わると楽譜でも一気に印象が変わって難しそうに見えますね。
フレーズは同じですが上の8ビートだとロックっぽく、16ビートだとファンクっぽくなりますね。
同じ16ビートのノリで更にリズムを変えてみました。
フレットを3〜4弦メインから2〜3弦に変えましたが出ている音というかフレーズはさっきと同じですが、弦が変わるとそれだけでも印象が変わりますね。
余談ですが、ウッドベースで演奏する時は相手がピアノなら1弦、ギターなら2弦で合わせる方がサウンドする場面が多く微妙に意識を変えて演奏したりしています( ´_ゝ`)
で、話を戻しますが同じ音階でも色々なリズムパターンがありますので譜例のパターンに慣れてきたら適当でも自分なりに弾いてみる練習もしてみてください。
とりあえずはこの音階で、慣れてきたら3度や5度のコードトーンを足したり引いたり、とそうしているうちにいつの間にかそれがアドリブへの第一歩になっていますヽ(´ー`)ノ
最初は適当でいいんです。むしろ変に考えるより適当な方が上手くハマる事もあります。
そのジャンルっぽいフレージングというものももちろん存在していますが、リズムによる印象がやはり大きいですので○○風なリズム別でベースラインを紹介していくのも面白そうですねヽ(´エ`)ノ
という感じで、今回はシンプルに短7度が中心になりましたがコード進行の中で7度が入る事はとても多いですのでコードだけでベースラインを組み立てていく取っ掛かりになって貰えたらと思います。
ここまでで基本的なコードで無難に使えるコードトーンの紹介を書いていきましたが、次回からはもう少し色々なパターンの紹介や使えるスケールの話なども書いていきたいと思いますヽ(´エ`)ノ
ベーシストの観点からコードを勉強する時にオススメの教則本です。
結構文字が多いですが、コード理論について一から詳しく書かれてありますので気になったところを部分的に調べるだけでもかなり重宝します。