久々に有名曲シリーズを更新してみようという事で様々なミュージシャンが様々なアレンジでカバーされているチック・コリアのスペインを取り上げてみます。
キメは特に難しいですが良いウォーミングアップや練習にもなりますので根気よく練習してみて欲しいです。
スペインとは
ジャズやフュージョン界の大御所ピアニストであるチック・コリアが作った超有名曲で、聞いた事がある人も多いかと思います。
1972年に作曲、チックのバンドのリターン・トゥ・フォーエヴァーの作品としてアルバム『Light as a Feather』に収録されて現在まで世界中の様々なミュージシャンにカバーされています。
ジャズのセッションではもちろん、吹奏楽やビッグバンド、ロック系ミュージシャンなど幅広い層から様々なアレンジでカバーされているのはやはりあの印象的なキメとドラマチックな展開、キャッチーなテーマなど愛される要素は沢山ありますが前置きがいくらでも長くなっていきますのでこの辺りで切り上げますww
キメは細かい休符をしっかり意識して、逆にテーマ部分はメロディが大きい(長い音符が続く)のでしっかりと音を伸ばす事を心がけるといいでしょう。
スペインタブ譜(イントロ〜キメ)
という感じで、ここまでがテーマに入るまでの流れです。
タブ譜は横の移動は一切無しで9〜12のポジションだけで弾ける運指で作ってみました。
本家のスタンリー・クラークも確かこの運指でウッドベースの時もラスト2小節以外はほとんど同じだったと思います。
13〜14小節目は例外的に13フレットの音が一瞬入りますが、ここもポジションはそのままで小指をチョンと伸ばしてあげるイメージで押さえます。
特にフレーズ的に難解なのは14小節目ですね。
ここはレイキングで一気に弾ききるところですが、速すぎず遅すぎずという微妙な速さなのでしっかり一定のリズムで弾けるように遅いテンポからじっくり練習してみましょう。
割とごまかしながらでもそれっぽくは聞こえますがバッチリ弾けた時はやっぱりかっこいいものです。
13〜12フレットの部分は小指〜薬指という運指でも問題はありませんが、13フレットまで伸ばした小指をそのまま戻すようにスライドで12フレットまで滑らせるとより楽が出来ます。
フレーズが細かく、縦の移動がなかなか大変ですが最初は休符の部分をしっかり意識しながら弾けるテンポからじっくり弾き込んでみてください。
後は意外に難解なのが3小節目から4小節目に入るタイミング。
譜面で見ると難しそうには見えませんし音源と合わせながらだと全く苦にはなりませんが、アンサンブルなどで合わせる時に結構グチャッとなりやすい箇所です。
文章で説明しにくいのですが、2小節目からターッタッターターッタッタ2、3、4という感じで最後の3弦9フレットを弾いた半拍後ろからツー、スリー、フォーと数えてあげると正しいサイズになります。
ここは多分音源を聴きながらワン、ツー、スリー、フォーと数えてしっかり頭と体で理解するのが一番早いかと思います。
スペインタブ譜(テーマ)
イントロ〜キメの流れから続くテーマは少しメロディが違ってややこしいので一般的にソロ交代の時に使われる部分のテーマを採譜しました。
こちらは印象的なキメとは打って変わって流れるような大きなメロディなので実に綺麗で覚えやすいですよね。
特に注意点はありませんが、極力音を途切れさせないようにギリギリまで伸ばすという意識を心がけましょう。
という感じで有名曲シリーズ第2弾はスペインにしてみました。
上手く弾けるようになればドヤ顔しても許される事間違いなしの名曲で、リズム練習や運指練習、慣れている人には良いウォーミングアップ的なフレーズとなっていますので是非チャレンジしてみて欲しいです。
文章だけではなかなか伝えられない部分も多くありましたので、早く動画公開出来る環境を整えますww
ウッド/コントラバスで行っている時にスペインを殺らされると、悪意を感じるのは被害妄想でしょうか?
リフ他はもちろん弾きますけど。最後の決めフレーズ落ちの確率が並タカシ。
白三郎様
殺らされるwww
スペインはこっちの楽器は無視で知名度的に嫌という程やっている楽曲という前提で突然セットに入ったりリクエストが飛んできますよねw
私はキメをたまに間違えたりした時は堂々と間違った顔をしてそのまま手拍子に移行して笑いを取りにいきますww