パーツ

エレキベースを始めるにあたってとりあえず覚えておいて欲しい各パーツについての解説です。
詳しく書き始めるとキリがないのでまずは名前と何のためにあるのかだけでも覚えていってください!

エレキベース

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エレキベースと一言で言ってもメーカーや時代によって様々な形や種類があり、上の画像は私の所有楽器でいわゆるジャズベース(ジャズベ)と呼ばれるタイプのものです。

ジャズベースと言えばFender(フェンダー)というメーカーが有名で、それとは少々の違いはあるものの基本は同じなのでこれで解説していきたいと思います。

ヘッド

ヘッド

ベースの「頭」にあたる部分です。

ペグ

ベース弦を巻きつける部分で、弦のテンション(張り)を調節してチューニング(音程の調整)する事が出来ます。
どのメーカーかというのも大体ここで分かるようになっていて、この画像だとBacchus(バッカス)という初心者から上級者まで幅広く使われている有名メーカーのひとつです。

ストリングガイド

1、2弦側に設置されていて弦を張る際に下から通します。
これによって要するにヘッド側に弦が強く押し付けられる事となり弦の振動を安定させて弦落ちなどを安定させる役割があると言われています。


という感じで、形や細かい角度などはメーカーや種類によって変わってくるのですがこの辺りのマニアックな話は始まるとキリがありませんし各部位のパーツを覚えよう!というページなのでガッツリ省いていきます!

ネック

ネック

楽器の「首」にあたる部分です。
ヘッドとボディのつなぎ目の部分で、パッと見はどれもほとんど同じなのですが形状や材質の組み合わせは実に様々です。
音色や弾きやすさに大きな影響を与える箇所なので楽器にある程度慣れてきた上で新しい楽器が欲しくなった場合はこのネックを意識してみるといいでしょう。

フィンガーボード(指板)&ポジションマーク

ネック2

ネックの表面部分で、弦を抑えた時に指や弦が当たる木材です。
この画像だと黒っぽい部分になりますね。
主に使用される木材はローズウッド・メイプル・エボニーの3種類でそれぞれ意図が違うのでこれは折を見て別の記事にて書いてみたいと思います。

そしてこのフィンガーボードに付いてある白い丸をポジションマークといい、3・5・7・9・12・15・17・19…というフレットの間隔で付けられている事が多いです。
高いポジションに行く程どこがどのフレットか分からなくなるものですが、上の行の数字と「12フレットにはポジションマークが2つ」と覚えておけば迷いにくいでしょう。
このポジションマークもモノによってそれぞれで指板上部に黒い点があるだけだったり、Fenderのジャズベースだと時代によってはブロック型など色々特徴があって面白いです。

フレット

フレット

フィンガーボードに打ち込まれた金属で、これによって音程が決められています。
1フレットで半音(※)ずつ音程が変わるようになっていて、ピアノやキーボードで白鍵と黒鍵合わせて順番通りに弾いているといえばイメージしやすいかも知れません。

※半音…例えばド→レという間隔は一音で、その間には実はもう一音あります。ド→レを半音ずつというと、ド→ド♯(レ♭)→レとなります。

ナット

ナット

弦の高さ(弦高)弦と弦の間隔(弦間ピッチ)が決まる部分です。もっと簡単に言えば弦の位置を決めつつ支える役割といったところです。
材質は一般的には牛骨、安価なものだとプラスチックが使用され、ある程度高価なものになってくるとブラス製やグラファイト製と言われるものも使用されます。

ボディ

ボディ

楽器の「体」にあたる部分です。上記の2項目もそうですが、基本的には読んで字のごとくですね。
ここが特にメーカーによって色々な形があると言える部分で、見た目で選ぶ場合もここが占める割合は大きいかと思います。
このボディの材質や形状、塗装、重さによっても音質が関わってくると言われていますが、私自身に楽器制作の経験はなくボディを削りながら音を出したり色々塗装を変えながら音を出したりという試し方をした事がないのでここではあえて明言は避けてみます。

少し脱線しますが、楽器や機材のセッティングを1ミリも変えず全く同じ状態の場合でも演奏者によって音というのはかなり変わります。
この音というのは音量だったり音色だったり、場合によっては音の伸びなんかも全く変わってきますが、結局自分の音の一番の決め手となるのは自分の指なのかなぁと思っています。(当たり前と言えば当たり前かも知れませんが)
もちろん指の硬さもピッキングのフォームもスピードも時期や熟練度によってかなり変わりますので一概には言えない事ですが、自身の特性を理解していると楽器選びや音作りも何も理解していないよりはスムーズかな?と思ったり。
以上、脱線でした。

ピックアップ

弦の振動を磁石とコイルを使って、電気信号に変えるものです。
詳しく説明し始めると電磁誘導やら磁気回路やら難しい言葉が並んで私自身も意味が分からなくなってきますので

これを通ってベースの音は大きくなる!

とりあえずこれが分かれば十分だと思います。
ピックアップにも種類が沢山ありますのでこちらも折を見て別記事で紹介していきたいと思います。

ピックガード

ピックアップの周りにある、ベースのボディに貼り付いてある物です。
ピッキングによるボディの傷や塗装の剥がれを守ってくれるものですが、これの有無や厚さによってスラップのやりやすさも結構変わってきたりします。

このベースは可能な限り木を使いたいなーと思って栃という木材を使用していますが、大体は硬質塩化ビニル樹脂(通称塩ビ)をネジで固定しています。
形状はベースの種類によって様々で、ピックガードが無いタイプのベースも多くあります。

ブリッジ

ヘッドのペグに弦を巻きつけナットで弦を固定し、フレットで音程を決めて右手でズバーンとピッキングした弦の振動をボディに伝える部分です。
ここで弦高の調整オクターブ調整というものが出来て割と、というよりかなり大事なパーツです。

コントロールノブ

上記のピックアップと密接に繋がっている部分で、ここで音量トーン(音色)の調節が出来ます。
ピックアップにはパッシブとアクティブ(簡単に言うと電池ありか無しか)の2種類があり、ピックアップの種類やメーカーなんかでも結構変わってきます。

ストラップピン

ストラップを固定して立った状態での演奏を可能にしてくれるパーツです。
ただ、これだけだと落として大惨事という事も無い話ではありませんので、バンドで激しい動きが求められる場合はロックピンの購入を強くオススメします。


という感じで、外観部分の最低限覚えておくべき箇所を紹介しています。
用途や意味は使っているうちに理解出来るようになっていくと思いますので、とりあえずは名称を覚えるだけでも十分だと思います。