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以前の記事でメジャースケールから7つのダイアトニックコードを紹介しました。
各コードにはそれぞれ音階の違う7種類のスケールがあり、これを使いこなせるようになるだけで演奏の幅がかなり広がり分かりにくかった理論の部分もかなり理解しやすくなるので是非覚えてみてください(`・ω・´)ゞ

ダイアトニックコード

ダイアトニックコード表

上の譜例はCの音(ド)から全・全・半・全・全・全・半の音階(メジャースケール)を作って、それぞれに一音飛ばしで音符を積んで4和音のコードにしたものです。
簡単に言えばこれがダイアトニックコードとなります。

【ダイアトニックコード】アルペジオで構成音を覚えようの記事でダイアトニックコードの作り方や意味など詳しく書いていますので、ダイアトニックという言葉にいまいちピンと来ない方はまずはそちらを読んで頂く事をオススメします( ゚д゚)ハッ!

ちなみに例では分かりやすくキーCとしていますが、ローマ数字で順番に番号を振って

Ⅰ△7、Ⅱm7、Ⅲm7、Ⅳ△7、Ⅴ7、Ⅵm7、Ⅶm7(♭5)

という書き方があり、これをディグリーネームといいます。

ジャズやファンクなどをされる方は特にこのディグリーネームでコード進行を記憶しておけばセッションや歌モノでどんなキーが来ても反応しやすいですね。

教会旋法(チャーチ・モード)

さて、いきなり難しそうな単語が登場しました。
これはキーCの時、C△7でドをルートにドレミファソラシドと弾くのとDm7でレをルートにレミファソラシドレと弾くのではスケールの名前が変わりますよ〜という意味で、ひとつのキーの中にド〜シ(I度〜Ⅶ度)まで7音あるのでスケールも7つありますよ〜という事です。
言葉の意味はそのまんまでその昔、教会音楽で使われていた音階なので教会旋法と呼ばれていて、現在では単にモードという事が多いですね。

という事でこの7つのスケールを詳しく紹介してみたいと思います(`・ω・´)ゞ
今回もキーはCの場合で見ていきますが、カッコ内に対応している度数も表示していますのでキーが変わったらその分だけずらせばそのキーのモードとなります。

Cアイオニアン・スケール(Ⅰ△7)

cioniann

cioniann2

cioniann3

そのキーのメジャースケールと同じ音ですね。
ルートからの音階が全・全・半・全・全・全・半の並びの時にアイオニアン・スケールとなります。
キーとなるスケールだけあってやはりこれが最も基本となりますね。

Dドリアン・スケール(Ⅱm7)

ddorian

ddorian2

ddorian3

Ⅱ度の音を主音にした音階で、全・半・全・全・全・半・全の並びの時にドリアン・スケールとなります。
ナチュラルマイナースケールと非常に似ていますが6度が半音上がっていて、このたった半音の印象が結構大きくドリアンっぽさを感じさせくれますね。
特にジャズにおけるドミナント・モーションの中で重要となっていて使用頻度もかなり高いので形だけでも早く覚えてしまいたいスケールのひとつです。

Eフリジアン・スケール(Ⅲm7)

ephrygian

ephrygian2

ephrygian3

Ⅲ度の音を主音にした音階で、半・全・全・全・半・全・全の並びの時にフリジアン・スケールとなります。
こちらもナチュラルマイナースケールと非常に似ていて、フリジアンだと2度が半音下がって♭2となっていますね。
このルートから半音上の感じにフリジアン感があるのですが、ベースラインの中で多用しすぎたり長く伸ばすと音が濁りますので扱いには注意する必要があります。

Fリディアン・スケール(Ⅳ△7)

flydian

flydian2

flydian3

Ⅳ度の音を主音にした音階で、全・全・全・半・全・全・半の並びの時にリディアン・スケールとなります。
ここで久々にメジャー系が登場しましたが、アイオニアンと比べると4度の音が半音高いですね。
フリジアン同様、普段のベースラインの中では取扱には少々注意が必要ですがこの音がハーモニーの中で強く聞こえてくるとその曲のキーの中のⅣ△7感がとても強調されます。

Gミクソリディアン・スケール(Ⅴ7)

gmixolydian

gmixolydian2

gmixolydian3

Ⅴ度の音を主音にした音階で、全・全・半・全・全・半・全の並びの時にミクソリディアン・スケールとなります。
こちらもメジャー系で、アイオニアンよりも7度の音が半音低くなっていていわゆるドミナント7thコードと呼ばれていますね。
曲を解決させるために不安定な響きをするコード、スケールとなっていますのでこれもドリアン同様に重要なスケールです。

Aエオリアン・スケール(Ⅵm7)

aaeolian

aaeolian2

aaeolian3

Ⅵ度の音を主音とした音階で、全・半・全・全・半・全・全の並びの時にエオリアン・スケールとなります。
コード的には再びマイナーに戻り、そのキーでのナチュラルマイナースケールと同じですね。
メジャースケールとアイオニアン・スケールと同様に、ナチュラルマイナースケールとエオリアン・スケールはシチュエーションによって呼び方が変わる、という程度で覚えておいてください。

Bロクリアン・スケール(Ⅶm7-5)

blocrian

blocrian2

blocrian3

Ⅶ度の音を主音とした音階で、半・全・全・半・全・全・全の並びの時にロクリアンスケールとなります。
他のマイナー系のスケールと違いナチュラルマイナースケールとは違う音が2つもありますね。
ダイアトニック内では使いどころの難しいモードで、ここではとりあえずキーの7番目の音から始めるとロクリアン・スケールになるという事を覚えておく程度でいいかと思います。


という感じでチャーチ・モードをザッと説明してみました。
この7つのスケールを引っくるめてダイアトニック・スケールとも言い、ここから半音でも外れるとそれはノンダイアトニックとなります。

各スケールの実用的な使い方やスケール練習はまた別記事にして詳しく書いていきたいと思いますので、ここではまずCでダイアトニックとスケールの関係をしっかり覚えてしまいましょう(`・ω・´)ゞ

ベーシストが苦手なコードに対する理解力の向上、コードに基づいたベースラインを考える力が身に付くオススメの教則本です。
全く何も知らない状態からでも分かるようになりますが、ダイアトニックなど最低限の部分を理解した上で読めばかなり分かりやすいです( ゚д゚)ハッ!