譜例1-2
色々なパターンに発展させられるクロマチックスケールで応用編パート2を作ってみました。
今回は厳密に言うとクロマチックスケールでは無いのですが、クロマチックを応用させて右手を集中的に鍛えましょう!

クロマチックスケール

クロマチックスケール

ここから初めて見てくださる方は【メトロノームを使った練習】クロマチックスケールで合わせてみようにクロマチックスケールの詳細を書いていますので参考にしてみてください。
今まではこのスケールを使って同じ弦の中で色々な運指パターンを紹介しましたが、今回は思いっきり変則気味になります。

譜例1(アルペジオ風)

譜例1-1

譜例1-2

譜例1-3

今回はとにかく右手を集中的に鍛える練習です。
タブ譜の下はいつも通り左手の運指、上は右手のピッキングの順番になります。
Iは人差し指(index finger)、Mは中指(middle finger)で上がっていく時と下がっていく時でピッキングのパターンが変わっていますね。

4弦から1弦に上がっていく時はI、M、I、Mといつも通りに。
1弦から4弦に下がっていく時は1小節目はIのみ2小節目はMのみとなっていますね。
これはレイキングという奏法で、写真で説明すると

1弦

これは1小節目3拍目の1弦5フレットを弾いた直後の状態です。
1弦を弾いた後なので2弦に指が乗っていますね。

2弦

普段通り次の音は中指で弾くよりも既に2弦に置いてある人差し指で弾く方が効率良いじゃないか、というのがレイキングで

3弦

4弦

3弦、4弦もそのまま人差し指で弾ききってしまいましょう。
状況にもよりますがこの譜例のように1弦から4弦まで一気に弾ききってしまえる時はリズムが狂いがちになってしまいますので、一定のリズムで弾く意識を特に心がけましょう。
楽な時ほど気が抜けてしまうものです。

2小節目はピッキングのパターンがひっくり返ってM、I、M、Iの順番になってレイキングはMと1小節目とは反対になります。
奇数小節はI、偶数小節はMの指から、とまずは決めてしまってしっかりと指に覚えさせて右手はどちらの指からでも考えなくても弾ける状態にしてしまいましょう。
レイキングはとても便利な奏法でベーシストには必須とも言えますのでこれはこれで別の記事で効果的な練習法なども紹介していきます。

メトロノームを鳴らして練習する時は遅めのBPM=80〜90くらいから始めてスムーズに弾けるようになってきたら少しずつテンポを上げて練習してみましょう。

【オマケ】ちょっと理論っぽい話

冒頭にも正確にはクロマチックスケールではない、と書きましたがこんな階段状のガタガタの音階でもしっかりコードの構成音として成り立ってしまったりします。
ところどころマニアックな話が出てきますので頭から煙が出そうになったら迷わず読み飛ばす事をオススメします。

dim2

4弦5フレット、Aの音をルートとした場合、2弦の7フレットは1オクターブ上のAなのでこれもルート。
3弦6フレット、1弦8フレットは完全5度から半音下がる減5度となります。
この音だけでコードを割り出す場合は短3度の音だけを集めたAdim(Aディミニッシュ)というコードとなり、前後のコードの流れ次第では♭5系のAm7(-5)なども考えられますね。

Aせぶん

次は見方を変えてみてルートの無いパターンです。
4弦5フレット、Aの音を減7度とした場合、2弦の7フレットは1オクターブ上のAなのでこれも減7度。
3弦6フレット、1弦8フレットを長3度(メジャーの3度)という風に解釈してみるとルートの場所は4弦7フレットになります。
という事はB7のコードであるという考え方も出来る訳ですね。
こんな風に見る角度で色々な解釈が出来て発展させていけるのも音楽の楽しさのひとつですが、この記事の内容からは完全に脱線していますのでサラッと流してください(笑)

Caug

ちなみに3〜4拍目は1〜2拍目とは逆の形の階段となっていますが、これは音の間隔が長3度のみで構成されたオーギュメントというコードになります。

譜例2(弦飛び)

譜例2-1

譜例2-2

譜例2-3

4弦→2弦→3弦→1弦、1弦→3弦→2弦→4弦と交互に弦をまたいでいくパターンです。
いわゆる弦飛びと言われるテクニックで、少し難しいですが好きなタイミングで連発出来るようになればトリッキーなフレーズで曲のメリハリをつけたりなんて事も出来るようになっていくでしょう。

2フィンガーでピッキングする場合は指の長さの関係上、低い弦を人差し指、高い弦を中指で弾くのが基本となっていますので

譜例2パターン1

速いテンポになってくると同じ指で連続してピッキングするのがかなり辛くなってきますが、弦飛びの基本の形を練習するなら右手はこの順番で

譜例2パターン2

慣れてきたら逆のパターンも混ぜつつ練習してみてください。
実際の曲の中ではこれに更にレイキングも混ざってきますが、ここからは感覚的な話になってくるかなぁという感じで私自身も弾く時は全く考えていなかったりします(笑)
なので、ここでは上記の2パターンをBPM=70〜90くらいからじっくり指に馴染ませていきましょう。


という感じでタイトルに【メトロノームを使った練習】と書いたものの思いっきりフィジカルトレーニングみたいな内容になってしまいました(笑)
特に今回は右手を重点的に鍛える練習でしたがウラ拍でメトロノームを鳴らしつつしっかりキープ出来るようになるとちょっとやそっとではリズムがブレにくくなりますので出来るテンポでじっくりやってみてください。

アイキャッチ用【メトロノームを使った練習】クロマチックスケールで合わせてみよう
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応用編1【メトロノームを使った練習】クロマチックスケール応用編
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この難解な運指に慣れてきてもこの辺りの基礎的な運指練習も平行してやっておくとかなり指が動きやすくなりますので、色々な練習にチャレンジしてみましょう(`・ω・´)ゞ

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